2019/6/18 火曜日

ドクターハートのつぶやき(53)

Filed under: プライベート — yo @ 14:07:29

植込み型ループレコーダー(ILR

福岡医療専門学校  顧問 桑木絅一(循環器専門医)

 

 

不整脈、特に失神発作と関連する不整脈は、可及的速やかに診断し、

重大事故の予防に努めなければなりません。

不整脈の診断には、心電図検査が必須ですが、危険な不整脈が常に存在するわけではありません。

ホルター心電図検査は、不整脈の診断ツールとして、広く用いられています。これは、長時間にわたり(通常24時間)心電図記録を行い、それをメモリーチップに保存、後で症状出現のタイミングと突合せて、症状が不整脈と関連するかどうか、検討するものです。しかし、検査中にイベントが出現しないことも多く、より長時間のモニターが望まれていました。

今回紹介する「植込み型ループレコーダーILR:implantable loop recorderは、この要望を叶えるものと期待され、臨床の現場に普及してきている『新星』です。

これは、親指大の機器で、左前胸部に小切開を加え、鈍的に皮下に留置するもので、リード線もありません。心電図を約3年間発信し続け、インターネットを介して、診察室などの基地で、リアルタイムに心電図を受信することができます。

すなわち、危険な不整脈を感知した時、迅速に対応出来ることになります。また、この間のホルター機能も持ち合わせることになります。最近、この機器による診断法は、保険適応となりましたので、不整脈の診断、ことに、失神の原因として、心室細動や高度ブロックなどの不整脈が考えられるとき、本機は、必要不可欠なものとなるでしょう。

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