自身の脈を数えること(自己検脈)が出来ますか?
自身の1分間の脈拍数を知っていますか?
自己検脈とは、皮下に触れる動脈の拍動を感じ、観察することです。
それが可能な部位は、額(顔面動脈)、首(頸動脈)、手首(橈骨動脈)、
脚の付け根(大腿動脈)、足背部(足背動脈)等ですが、
自己検脈には、左手首の動脈を使うのが普通です。
左肘を曲げ、左掌を上向きにして、左手首を小指側から右手でつかむようにして、
右第2,3,4指をそろえて、その指腹で橈骨動脈(左親指の付け根の延長線上にあります)
上を押さえます。3指のうちどれかに拍動が触れます。
押さえ加減、位置をずらす、など、微調整してみてください。(左利きの方は逆になります)
まず、脈拍数。成人では、1分間50〜100回であれば、回数としては正常範囲です。
一方、子供では多く、老人では少なくなっています。
1分間50回以下(徐脈)、100回以上(頻脈)や、
脈の間隔や大きさが不揃いであるとき、不整脈(病気)といいます。
人それぞれの脈拍数(基本の脈拍数)はほぼ一定ですが、状況によって多少の違いはあります。
同一人でも、例えば、日中活動時、運動後、食後、入浴後、等では多く、安静時には少なく、睡眠中は、最も少なくなっています。
不整脈でなくても、脈拍数の変動は、病気の早期発見につながります。
発熱時、甲状腺機能亢進症、等では、脈は多くなります。
数えるのが困難なほどの頻脈は、病的な頻拍発作を示唆します。
一方、徐脈も、特に軽い運動で増加しないとき、特殊な徐脈性不整脈が疑われます。
脈拍数とそのときの身体状況(活動時、安静時など)の情報から、多くの病気の類推が可能です。
その意味で、自分自身の基本脈拍数は、記憶しておきたいものです。
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