2018/12/20 木曜日

ドクターハートのつぶやき

Filed under: プライベート — yo @ 9:44:28

中性脂肪TG(トリグリセリド)にも注目して下さい

 

福岡医療専門学校  顧問 桑木絅一(循環器専門医)

 

 

動脈硬化症を見据えたメタボリック症候群(メタボ)の診断基準は、

○腹腔内脂肪蓄積(ウエスト周囲径男85、女90cm以上)

+ 以下の2項目以上

TG150mg/dl and or  HDL40mg

○収縮期血圧≧140mmHg  and or 拡張期血圧>90mmHg

○空腹時高血糖 ≧110mg/dl

となっています。ここでは、TGは、危険因子として採用されています。

にもかかわらず、メタボリック症候群の受診勧奨基準としては、TG 300mg/dl以上とやや甘く設定されています。

臨床の現場でも、高中性脂肪(TG)血症はLDLほどには深刻には受け取られていないのも事実です。

 

TGは、エネルギー源として必要不可欠ですが、余剰TGは、体内、特に内臓脂肪として、蓄えられ、体重増加の主因となり、メタボの主役となっています。

また、TGには、LDLコレステロールのように、直接動脈硬化症をひきおこす作用はありませんが、悪玉LDLコレステロールを小型化することにより、それが血管内壁に入りやすくする作用があり、動脈硬化の発症・進展に悪影響を及ぼす因子と考えられています。

この観点から、高TGにも、注目してほしいと思います。

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