2023/1/8 日曜日

ドクターハートのつぶやき(89)

Filed under: プライベート — yo @ 15:03:31

福岡医療専門学校 顧問  桑木絅一(循環器専門医)

 今回は、サルコイドーシスについてふれてみたいと思います。
 この疾患名は、聞き慣れないという方が多いかと思います。これは、原因不明の全身性肉芽腫性疾患です。因みに肉芽とは、新生結合組織で、肉眼的に顆粒状の組織に見えるところから、肉の芽という字が当てられ、新生物であるところから腫瘍の「腫」があてられていますが腫瘍ではありません。
 この疾患は、呼吸器病変を伴うことが多く、胸部レントゲンや胸部CT検査などで発見されることが多いのですが、ほぼ全ての臓器で発現します。
 確定診断のためには、組織検査(生検)が必要です。
 臨床症状は、肉芽腫発現の部位により様々です。
 多くは、無症状、ないし軽度で、このためにかえって発見が遅れてしまいます。
 心臓が疾患の場―心臓サルコイドーシスは、高度房室ブロックや、異常な心室壁運動のため、心電図や、心エコー図など通常の臨床検査により発見されることが普通です。
 病因論としては、アレルギー反応の考えが有力です。
 
 本疾患は、まだまだ未知の部分が多く、今後の研究に委ねるところが多い分野です。

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