ハートバーン heartburn
遅ればせながら 明けましておめでとうございます
つぶやきシリーズは、2年目に入ります。
第1回目に、最も代表的な心臓病である心筋梗塞を視野に、「胸痛」を取り上げました。
今回のテーマ「ハートバーン」は、胸痛に近い症状です。
「heartburn」(ハートバーン)という「ことば」を聞いたことがありますか?
これは、医学用語というより、一般的な日常語です。
この言葉から、どのような症状を思い浮かべましたか?
ハートheartは心臓、バーンburnは、焼ける、・・・心臓が焼ける???
実は、「むねやけ」のことです。
むねやけは、強烈な酸である胃液が食道に逆流して、食道を刺激するために起こります。
(逆流性食道炎) 焼けるような、痛いような、不快感は、胸骨の裏に感じられます。
狭心症などの心臓病の痛みを感じる場所と同じところです。
この症状は、安静や、ニトログリセリン舌下服用(狭心症の特効薬、即効性)等では軽快しません。
牛乳を飲む(胃酸を薄める)ことや、胃酸の分泌を止める薬が有効です。
ハートバーンが、狭心症、心筋梗塞などの症状であることは、かなり稀です。
症状のある場所が同じなので、落ち着いて見極めることが大切です。