2022/1/25 火曜日

ドクターハートのつぶやき

Filed under: プライベート — yo @ 17:46:48

虚血性心疾患の新しい考え方
急性冠症候群と慢性冠症候群

福岡医療専門学校 顧問  桑木絅一(循環器専門医)

 虚血性心疾患(=冠動脈疾患 )Ischemic Heart Disease IHDは、心筋が代謝に必要な十分な血液を受け取ることが出来ず、酸素不足に陥り、心機能が障害される疾患と定義されます。
 これは、これまでと違って、すっきりと、急性冠症候群Acute Coronary Syndrome ACSと、慢性冠症候群Chronic Coronary Syndome CCSとに分類され、それぞれに異なった対応となります。。
 ACSは、これまでと同様に、急性心筋梗塞や不安定狭心症、など緊急カテーテル治療(PCI)など、急性心筋梗塞発症を想定した対応になります。これに関しては、多くの施設が、熱心に取り組んでいたり、関連するネットワークが構築されたり、救急体制が整ったり、それなりの成果を上げています。

 一方、CCSは、心筋梗塞疑いの胸痛を訴える症例から、冠攣縮性狭心症、微小血管狭心症、など、未だ原因不明の多くの狭心症を含み、生涯にわたって、如何にしてACSを発症させないようにするか、に課題が残っています。即ち、薬物による治療や、生活改善への介入、など、主に内科的な治療が継続されます。 
 さらに、予防的冠動脈再建なども必要となることもあります。即ち、疾患としては、治癒していないということです。総合的な、経過観察、管理が、生涯にわたって継続されます。必要となります。
 それが、CCSとして、最重要ポイントです。

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