2022/9/30 金曜日

ドクターハートのつぶやき(87)

Filed under: プライベート — yo @ 10:23:56

HCM (肥大型心筋症)とDCM(拡張型心筋症)

福岡医療専門学校 顧問 桑木絅一(循環器専門医)
  
心臓の筋肉(心筋)そのものの異常(原発性)による心臓病があります。それは、心筋症です(Cardiomyopathy)
心筋症には、大別して、2種類、あります。
HCM (Hypertrophic Cardiomyopathy )肥大型心筋症と
DCM (Dilated Cardiomyopathy) 拡張型心筋症です。

高血圧など、心収縮力を増強しなければならないときに、それに呼応して心筋線維の肥大が起こります。その結果、心臓肥大になります。
HCMは、圧負荷がないのに、心筋線維の肥大が起こり、その結果、心肥大になったものです。
HCM は、多くは無症状に経過します。収縮力は十分ですが、心筋の柔軟性を欠き、 心臓の拡張障害を来し、このため十分な心拍出量が得られず、心機能低下を来たすことがあります。
一方、DCMは、やはり遺伝子異常のために、心筋組織が伸びきった状態となり、心収縮力を産むことが出来ず、心拡大、心機能不全に陥ります。生涯にわたって、慢性心不全の治療が必要となります。
HCM、DCMともに、遺伝子異常が関与しています。従って、今のところ、根本的な治療法はありません。が、ともに。難病に指定されていますので、今後の研究に待つことになります。

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