2007/6/28 木曜日

理学療法士さんとお祖母ちゃん

Filed under: プライベート — yo @ 9:25:48

こんにちは、理子です。今日は理子のお祖母ちゃんの話です。
理子のお祖母ちゃんは、高齢になってから亡くなるまでの間、老人介護施設で暮らしていました。
お祖母ちゃんは腰を骨折したことがあり、古傷が痛むといって、
次第に立ったり歩いたりすることを拒むようになりました。
家族は皆、このままではお祖母ちゃんは寝たきりになってしまうのではないかと心配し、
理学療法士の方の常駐する施設へ転院させました。
施設を移ったお祖母ちゃんを見舞った時のことです。
しばらくお祖母ちゃんと話していると、リハビリの時間になりました。
車いすでリハの部屋まで行ったお祖母ちゃんは、理学療法士さんの指導の下、
立ったり座ったりする訓練を始めました。
理子は正直びっくりしました。
前の施設にいたときは、お祖母ちゃんは立つことも座ることも絶対拒否だったからです。
お祖母ちゃんは「こんなことしたって仕方ない」とグチグチ言いながらも、
時間いっぱい、理学療法士さんとリハビリに励んでいました。
うるさく愚痴るお祖母ちゃんに、笑顔で根気よくやる気を与えてくれる理学療法士さんの姿に、
理子は感銘を受けました。

リハも終わり自分の部屋に戻ると、お祖母ちゃんは元通りベッドの中に潜り込み、
あれ取ってこれ取ってと理子に頼んでばかり。
さっき練習したみたいに自分で立って取れば、と少し冷たく突き放して席をはずしてみました。
暫くしてドアを開け、理子が目にしたものは、
立ち上がってテーブル上の飴を取っているお祖母ちゃんの姿でした(笑)
お祖母ちゃんはかなり気まずそうにしていましたが、
理子はさっきの理学療法士さんへの感謝の気持ちで胸がいっぱいになってしまいました。

あの頃のことをふと振り返り、福医リハの学生さんも、
沢山の人に生きる喜びを与えるお手伝いをして欲しいな、と思う理子でした。

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