2023/9/25 月曜日

ドクターハートのつぶやき97

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関節リューマチ

福岡医療専門学校 顧問  桑木絅一(循環器専門医)

 関節リューマチは自己免疫疾患です。その特徴は、多関節炎を呈し、罹患関節の破壊、疼痛、そして機能障害をきたす疾患と定義されています。因みに、自己免疫疾患とは、本来異物を排除する役目を担っている免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応して攻撃を加えてしまうことで症状を引き起こす疾患群です。
 関節リューマチは、最近では早期に発見し、適切な治療(抗リューマチ薬)を開始することでその後の病勢を抑え、QOL、予後の改善が得られるようになりました。
 但し、治療薬の完全な中止、即ち完全治癒は困難とされています。臨床的寛解、ないし低疾患活動性が治療のゴールと考えられています。現在、約7割の患者さんがこのレベルまで回復しているということです。
 病気の中には、このような不満足な治療の完成形で終了せざるを得ない例もまだまだあるということです。

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