2023/12/3 日曜日

ドクターハートのつぶやき101

Filed under: キャンパスライフ, プライベート — yo @ 14:08:26

糖尿病の新呼称「ディアベテス」

福岡医療専門学校 顧問 桑木絅一(循環器専門医)

日本糖尿病学会などから、糖尿病の呼称として(病名でなく)ディアベテスが提言されました。今後、定着すると思われますのでご紹介しましょう。
糖尿病は、英語ではこれは、diabetes と書きます。本邦では、一般的ではありませんが、諸外国では、広く用いられています。糖尿病が広く世界に羽ばたけるように、という祈りをこめて生まれた機運でしょう。因みに、臨床の現場では「ディアベ」と略称で云うことが多いです。
病名の変更となると関連する、法律、学会など、影響が多ところから、「呼称」変更としたところが、苦肉の策かもしれません。今後、diabetes が普及することでしょう。

2023/11/25 土曜日

ドクターハートのつぶやき99

Filed under: プライベート — yo @ 15:22:43

肺がんの免疫療法

福岡医療専門学校 顧問  桑木絅一(循環器専門医)

今回は、心臓から少し離れた話題になりますが、最近めざましい進歩を遂げている、肺がんの治療について、紹介しておきましょう。
それは、従来の肺がん治療とは全く異なった視点からの発想に基づく、「分子標的治療薬による免疫療法」が取り入れられてきたことでしょう。
分子標的療法とは、ある特定の分子を標的としてその機能を破壊することにより、治療を完成しようとするやり方、です。例えば正常細胞と癌細胞とを分子ベルで識別し、がん細胞だけを攻撃しよう考えです。
これにより薬の開発や、創薬の時から治療に介入できる様になりました。このような治療薬を分子標的治療薬と称し、新しい分野の考え方になりなます。
今後、この分野、つまり分子標的治療薬に関係する研究、開発、生産などの仕事が多くなることが期待されます。

2023/9/25 月曜日

福岡県専門学校体育大会の結果ご報告

令和5年9月5日(火)〜14日(木)の期間、福岡県専門学校体育大会が開催されました。
本校からも多数の学生が参加しましたので、その結果を報告いたします!

【参加競技名/結果】
〜団体〜
・バドミントン女子/優勝🌸
・バレーボール男子/優勝🌸
・バレーボール女子/第4位
・卓球男子/準優勝
・卓球女子/優勝🌸
・ソフトテニス男子/第3位
・ソフトテニス女子/優勝🌸
・バスケットボール男子/2回戦敗退
・バスケットボール女子/第3位
・軟式野球/1回戦敗退
・フットサル/予選リーグ敗退
☆バレーボール男子、卓球男子、卓球女子、ソフトテニス男子、ソフトテニス女子、バドミントン女子は11/16〜17に開催される九州大会に出場。

〜個人〜
・ソフトテニス女子ダブルス
 平川 風歌さん(看護科)、山下 野乃花さん(柔道整復科)ペア/優勝🌸
 出利葉 芽衣さん(理学療法科)、森 朱里さん(鍼灸科)ペア/準優勝 
・ソフトテニス男子ダブルス
 富谷 真知君(柔道整復科)、田中 大翔君(柔道整復科)ペア/第4位
・卓球女子
 告 里佳子さん(理学療法科)/第4位
☆全員が11/15〜16に開催される九州大会に出場。

11月には九州大会が行われます。出場する選手の皆さん、優勝旗を持ち帰ってきてくださいね〜🏆

そして、来年春本校へ入学する皆さん!入部をお待ちしてます!
福岡医療専門学校は伝統的に部活動が盛んです。過去、何本もの優勝旗を持って帰ってきています✨
一緒に伝統を継承していきましょう!よろしくお願いします!

↓ バドミントン女子と顧問の柿木先生
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↓ バレーボール男子
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↓ バレーボール女子
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↓ 卓球(男女一緒に写ってます😊)
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↓ ソフトテニス(こちらも男女一緒に写ってます😊)
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↓ バスケットボール男子
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↓ バスケットボール女子
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↓ 軟式野球
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↓ フットサル
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公式Instagram・フォトライブラリーでも情報発信しています✨
【Instagram】
https://www.instagram.com/fukuokairyo/

【フォトライブラリー】
https://www.jusei.ac.jp/gallery/0/000222/

ドクターハートのつぶやき97

Filed under: プライベート — yo @ 9:48:45

関節リューマチ

福岡医療専門学校 顧問  桑木絅一(循環器専門医)

 関節リューマチは自己免疫疾患です。その特徴は、多関節炎を呈し、罹患関節の破壊、疼痛、そして機能障害をきたす疾患と定義されています。因みに、自己免疫疾患とは、本来異物を排除する役目を担っている免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応して攻撃を加えてしまうことで症状を引き起こす疾患群です。
 関節リューマチは、最近では早期に発見し、適切な治療(抗リューマチ薬)を開始することでその後の病勢を抑え、QOL、予後の改善が得られるようになりました。
 但し、治療薬の完全な中止、即ち完全治癒は困難とされています。臨床的寛解、ないし低疾患活動性が治療のゴールと考えられています。現在、約7割の患者さんがこのレベルまで回復しているということです。
 病気の中には、このような不満足な治療の完成形で終了せざるを得ない例もまだまだあるということです。

2023/9/4 月曜日

ドクターハートのつぶやき96

Filed under: プライベート — yo @ 11:24:19

動脈硬化症は炎症である

福岡医療専門学校 顧問  桑木絅一(循環器専門医)

動脈硬化に関する最近の話題を紹介しましょう。
動脈硬化は血管内膜にLDLコレステロールなどの動脈硬化惹起物質が沈着、ないし浸潤して完成するとされていました。しかし、実はそう単純なものではなく、そこに炎症という機序が加わっているということがわかってきました。このことは、動脈硬化の成り立ちを考える上からだけでなく、当然その治療・予防にも抗炎症という観点が、必須となってきたということです。
更に、最近新たな脂質管理指標としてNon-HDL-C(LDL-Cを含んで、HDL(善玉)コレステロール以外のコレステロール全て)も広くもちいられるようになりました。また、TG(中性脂肪)は、これまでは動脈硬化という観点からはあまり重要視されていませんでしたが、正常値には変化ありませんが、その重要性が見直されてきました。

以下に脂質管理基準値を示しておきます。
LDL-C 140mg/dl以上
HDL-C 40mg/dl未満
TG   150mg/dl 以上
NonHDL-C 170mg/d
管理基準値を参考に、脂質の管理をタイトにしたいものです。

2023/8/3 木曜日

ドクターハートのつぶやき95

Filed under: プライベート — yo @ 16:04:23

浮腫(むくみ)について
福岡医療専門学校 顧問 桑木絅一(循環器専門医)

浮腫(むくみ)とは、毛細静脈から組織間隙に血漿がしみ出たものです。
因みに、しみ出た血漿は、その後静脈系に戻ります。
血漿がしみ出るためには、毛細静脈圧の上昇がなければなりません。毛細静脈圧の上昇は、さかのぼれば、右室圧の上昇によりもたらされます。右室圧の上昇は、肺炎や、肺梗塞など右心系のトラブルの時だけでなく、心筋梗塞など左心系のトラブルでも、反映されて、右室圧、ひいては静脈圧の上昇を来たし、全身の浮腫を助長することになってしまいます。
即ち、浮腫は心不全の程度を反映、また心不全の有無をも反映している目安でもあります。
 浮腫が肺に及ぶとき、肺浮腫、肺水腫と呼ばれます。この時は、呼吸は苦しくなり、ゼーゼーと云った呼吸になります。ひどいときには、空気を含んだタンをはきます。(泡沫状の血痰:肺水腫の特徴)
この段階では、もはや単なる「むくみ」とはイメージが異なります。
種々のレベルでの「むくみ」は、心不全の有無、程度等を知る、重要な手がかりです。

2023/7/24 月曜日

ドクターハートのつぶやき94

Filed under: プライベート — yo @ 14:26:26

降圧利尿薬としてのミネラルコルチコイド受容体拮抗薬
 福岡医療専門学校 顧問  桑木絅一(循環器専門医)

治療抵抗性高血圧症(即ち、サイアザイド利尿薬を含む3種類以上の降圧薬を用いているにもかかわらず、目標とするとする降圧が得られない高血圧症)に対しては、ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬(スピロノラクトン)が推奨されています。
このグループの市販薬としては、アルダクトンA、セララなどがあります。
これまで、スピロノラクトンは他のサイアザイドなどの降圧利尿薬に比べて利尿作用、降圧効果とも弱いために、降圧利尿薬としてはその使用は消極的でした。しかし、経験的には、スピロノラクトンには弱いながらも降圧効果があること、カリウムなど電解質バランスに対する影響が少ないこと、心筋保護作用があること、など利点も多いことが分かっていました。そこで 最近、降圧利尿薬として再認識され、きたというわけです。
本薬にも、長期使用時には、注意が必要です。まれに高カリウム血症になることもありますが危険なレベルまでになることはまれです。その意味からも、本薬は使いやすいといえましょう。今回は、古くから用いられている、スピロノラクトンが新しく見直されてきている、という話題でした。

2023/6/27 火曜日

ドクターハートのつぶやき93

Filed under: プライベート — yo @ 10:16:21

動脈硬化性血管病について

福岡医療専門学校 顧問 桑木絅一 (循環器専門医)

動脈硬化症は、正式には「粥状動脈硬化症」と呼称されますが、血管壁その中膜に粥状の動脈硬化物質が沈着して、起こります。粥状物質の沈着がないまま動脈壁の動脈硬化性変性(壁の硬化、石灰化)を来すことも多く見られます。
この様な変性の結果、脳梗塞、心筋梗塞などの動脈硬化性血管病が生まれます。
動脈硬化症を促進させる因子として、高血圧症、脂質異常症(LDL高値)、糖尿病、運動不足などが知られています。最近では、高トリグリセリドTG血症も注目されています。
これらに対する治療は、食事療法を始め運動療法など、生活習慣の改善、が主になります。高LDL血症に対しては、薬剤スタチンが有望視されています。
動脈硬化症は、生涯にわたって長い年月を経て進行するものです。血管病が、あからさまになるまで、症状としては目立ちません。検査や、診察をまめに受け、その発症を早く知り、早く治療にかかりたいものです。

2023/4/29 土曜日

ドクターハートのつぶやき(92)コレステロール

Filed under: プライベート — yo @ 12:17:42

福岡医療専門学校 顧問 桑木絅一(循環器専門医)

健診ではおなじみの「コレステロール」は、脂質のひとつで、神経組織や脳、肝臓などに多く存在しています。また、副腎皮質ホルモンや、性ホルモン、さらに、胆汁酸の原料としても、重要な物質です。

コレステロールには、以下の4種類があり、その主な役割は次のとおりです。
1:LDL 主に肝臓で作られたコレステロールを末梢の組織に運ぶ
2:HDL 組織中のコレステロールを肝臓に引き戻す(所謂善玉コレステロール)
3:VLDL 肝臓で作られた脂質を組織や筋肉などに運ぶ
4:カイロミクロン 主として中性脂肪を脂肪組織にはこぶなど(所謂悪玉コレステロールです。

血液中のLDLコレステロールが一定量を超えると(高コレステロール血症)酸化コレステロールとなり、動脈壁に沈着するようになり(悪玉コレステロール)、動脈硬化が進行します。

LDLを低下させる薬剤に関しては、スタチンをはじめ、多くの有効な治療薬が実用化されています。

HDLを増加させることも抗動脈硬化に有効と思われますが、その目的に合う薬剤の開発はおくれています。HDLを増加させるためには、唯一、運動療法が有効とされています。

2023/3/23 木曜日

ドクターハートのつぶやき(91)

Filed under: プライベート — yo @ 15:37:08

起座呼吸

福岡医療専門学校 顧問 桑木絅一(循環器専門医)

今回は、心不全の症状について、お話しします。
心不全の症状と云っても、目立つのは心臓の症状というより肺の症状、つまり呼吸困難、息苦しさ、です。
肺では、末梢の気管支枝などで気道の中の空気がはじかれて、ラ音と呼ばれる、肺雑音が生じます。我々は、これを聴いて、心不全ありと診断します。
心不全では、肺、つまり上半身のうっ血が症状の主体です。これを軽減するには上半身を高くします。つまり、起座位の方が楽に呼吸できます。これが起座呼吸です。
うっ血を改善するためには、利尿薬が用いられています。利尿薬の役目は、静脈血量を減らして、肺のうっ血を改善することです。

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